◎ドキュメント 2012.5.15
参加者=山城未早希、玉城有美子、比嘉緩奈、奥濱藍、知念愛佑美、藏増理沙、ヨナハチカ、上里エリカ、堤義治、知念美希、奥原椿代、中川大祐、豊里友行、宮里秀和、伊禮若奈、松本太郎、タイラジュン、小栗寿一、伊波一志、花城太
〈インタビュー〉シリーズ「復帰40 年」を問う
大城弘明 インタビュー◎写真家の想いを聴く(聞き手=タイラジュン・豊里友行・松本太郎)
〈写真〉
○兼城淳子 「私が見たキューバの素顔」写真展・その後
○伊波一志 母の奄美
○タイラジュン ハナレジマ
○松本太郎 e-gram 電子的フォトグラムの試みとして
〈銅版画〉
○石垣克子 風の通る塀
〈漫画〉
○松本森男 津田に住む
《LP#19巻頭言》
「復帰40年」に関連した写真展に足を運んでみると、写真家たちがとらえた状況が目に飛び込んできます。プリントに焼き付けられた写真家のまなざしは、私たちのありようを問うようでした。真剣に現実と向き合い続けたからこそ、時を超えて「今・ここ」に届く写真が可能なのだと思いました。
今の若い写真家たちが、自分たちのこととしての「状況」をどのように撮るのかという関心から「ドキュメント2012.5.15」を企画しました。10代から40代までの20名が撮った「2012年5月15日」から、今の若い写真家たちは何を見て何が見えなくなっているのかを読み取ってほしいと思います。
シリーズインタビューでは大城弘明さんにお話を伺いました。「かつて在った」ものたちへの深い想いが、語りの端々から感じられました。LP#14で特集をした兼城淳子さんからは「私が見たキューバの素顔」写真展の「その後」が届けられました。ほんとうの豊かさとは何か、あらためて私たちは見直さなければならないのだと思います。LP#15で「母の奄美」を特集した伊波一志さんからも「その後」の写真が届けられました。今号から複数回にわけて掲載します。また新しい試みとして、石垣克子さんの銅版画と松本森男さんの漫画を今号から掲載します。松本森男さんはタイラジュン&松本太郎と大学の映画研究会からの付き合いです。ご自身が生まれ育った徳島に暮らしています。ぶらぶら歩きながら自分の足元・根元を思索するシリーズをご期待ください。
LP#19
発行 photogenic person’s peace
発行日 2012年6月6日
限定500部
ISBNコードなし
定価(税込) 750 円
86ページ・B5