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写真家・奈良原一高が1958年に発表した代表作「王国」──
その世界観をあらためてまとめた新装版が登場しました。
本書は、かつて銀座・富士フォトサロンで開催された同名写真展の作品群を、未発表作を多数含めた形で収録した豪華作品集です。
奈良原が挑んだのは、「外部と隔絶された世界」で生きる人々の静けさと強さ。
北海道・当別のトラピスト男子修道院を舞台にした「沈黙の園」、
和歌山市の婦人刑務所を描いた「壁の中」。
異なる空間に置かれた人間の存在を同時に見つめることで、日常の隔たりや孤独の深層にまで視線を届ける意欲作です。