アートとフェミニズムは少なくない人びとからよく見えなくなっていて、その実態がよくわからなくなっている。いわば、アートとフェミニズムは入門したくてもできない「みんなのものではないもの」になっているのが実情だ。もともと、「みんなのもの」になろうとするエネルギーを持っているアートとフェミニズム。理解の断絶が進む現在の状況に風穴を開けるには――。
フェミニズムを使ってアートを読み解く、あたらしい試み。
【目次】
第1章 アートがわからない
第2章 フェミニズムもわからない
第3章 アートをフェミニズムで読み解く
第4章 フェミニズムをアートで実践する
終 章 アートとフェミニズムをみんなのものに
【著者プロフィール】
・村上由鶴(むらかみゆづ)
1991年、埼玉県出身。日本大学藝術学部写真学科助手を経て
東京工業大学環境・社会理工学院 社会・人間科学コース博士後期課程在籍。
日本写真芸術専門学校非常勤講師。公益財団法人東京都人権啓発センター非常勤専門員。
共著に『クリティカル・ワード ファッションスタディーズ』(フィルムアート社)。
POPEYE Web「おとといまでのわたしのための写真論」、The Fashion Post「きょうのイメージ文化論」、幻冬舎plus「現代アートは本当にわからないのか?」を連載中。
写真やアート、ファッションイメージに関する執筆や展覧会の企画を行う。
専門は写真の美学。