ライブパフォーマンスと写真撮影を融合させたセルフポートレート作品。
自分の意志を排した撮影をおこなうために考案した特殊な装置を利用しました。ドラムセットの周囲にカメラを設置しドラムを叩く振動を感知するとストロボが光りシャッターが切られ、山谷自身や観客たちを撮影します。写真は絶えずプリンターから印刷され、パフォーマンス終了後は観客たちがその写真を手に、いま目の前で起きたことについて語り合うという場面が見られました。
このパフォーマンスは2018年のKYOTOGRAPHIEから始まり、2019年には6カ国をめぐるヨーロッパツアーを敢行。
写真集「Doors」はヨーロッパツアーを中心に、セルフポートレート、風景や食事などのスナップショット、旅の途中の航空券やレシートなどで構成されています。山谷自身このパフォーマンス”Doors"が何なのか知りたくてヨーロッパまでやってきた、といいます。圧倒的な数の写真と帰国後各地の報告会でおこなわれたトークを収録した本書はその答えともいえるのではないでしょうか。