












“ガラテア”とは、ギリシア神話に登場する女神の名前である。
オランダ人写真家カーラ・ヴァン・デ・プッテラールによる本作は、「ガラテア」=「乳白色の肌を持つもの」というその名の通り、裸で横たわる女性たちをまるで象牙の彫刻作品のように美しく写し出している。
しかし彼女たちの白い肌にはよくよく見るとほくろやそばかすがあり、タトゥーが刻まれ、足の爪には剥がれかけたペディキュアが残っている。個別の身体的特徴を写すことで、女性たちは神話性や寓話性をまといつつも、普遍的なミューズや単なる理想像に押し込められることなく存在している。
出版社:Le Caillou Bleu
刊行年:2008年
サイズ:320×240mm
ページ:96P ハードカバー
言語:英語・フランス語