孕む身体と接続したアートや表象――妊娠するラブドールやファッションドール、マタニティ・フォト、妊娠小説、胎盤人形、日本美術や西洋美術で描かれた妊婦――を読み解き、妊娠という女性の経験を社会的な規範から解き放つ挑発的な試み。
目次
序 章 妊婦表象は何を語るのか 山崎明子
第1章 未来の母としての「妊娠するアンドロイド」をめぐって 菅 実花
第2章 マタニティ・フォトをめぐる四半世紀 小林美香
第3章 「妊娠」を奪取する 藤木直実
第4章 「あるべき」女児用人形とは何か 吉良智子
第5章 胎盤人形 池川玲子
第6章 日本美術に描かれた「妊婦」 池田 忍
第7章 妊婦と人形がアートのうえで出会うまで 香川 檀