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いつでも夢を|上田義彦(Yoshihiko Ueda)

14,300円

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1990年から2011年までの夢の軌跡、サントリーウーロン茶の広告写真と中国の記録 上田義彦が撮影したサントリーウーロン茶のシリーズは、今なお広告写真の金字塔です。静謐な光、大陸の風景とともに、そこでの人々の営みと存在が写し出されたイメージは、見る人の胸に響き、忘れがたい余韻を残しました。距離を越えて、生活の美しさや瞬間の豊かさが同じようにあることを、一枚一枚の写真は物語っていました。 1990年から2011年、中国が大きく変貌した時代に撮られたこのシリーズは、ロケのために、桂林、瀋陽、上海、大連など中国各地を時間をかけて巡り、その旅のなかで生まれたものです。偶発的に遭遇した光景や情景なども含まれており、旅で出会った人がそのまま広告の一枚に登場したり、土地の風景が写真を導いたりする在り方は、広告文化を育む当時の土壌を感じさせます。 上田は当時の中国の風景を「遥か感」という言葉で表現しています。北京空港から見た、広大な地にぼんやりと霞んだ空気の層が漂う独特な眺め、その時代を生きる人々の人間模様や美しい風景がインスピレーションとなり、数々の名シーンが生み出されました。 本書は、ウーロン茶の時系列の写真とともに、上田が旅の日々においてスナップした中国の光景を収め、共通する眼差しのなか、大きな時間と空間を湛える一冊です。 ウーロン茶のことを想うと、 なぜか僕はきまって冬の北京空港に降り立った時のことを思い出す。 1980年代の北京空港は今とは違い、かなり小さな空港だった。 当時そこに降り立つと暖房に使う練炭や石炭を燃やしたような香りが いつも微かに漂っていた。そして、その香りを嗅ぐたび、 中国にまたやってきたんだという静かな喜びが、ふつふつと湧いてきた。 当時の古いロビーのガラス窓越しに、 ボーッと白く煙った、遥か遠くの水平線を見つめていると、 自然に「遥か感」という言葉が僕の頭に浮かんできて、 その度、その言葉をそっと心の何処かで呟いていた。(上田義彦) ー出版社紹介文より

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