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RED
¥6,600
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GRAY
¥6,600
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YELLOW
¥6,600
「APPEARANCE」は、歌う人のポートレート・シリーズである。
被写体のほとんどは、著者が現在暮らすカリフォルニアのサンフランシスコやオークランド周辺で出会った人々だ。日常生活の中で知り合い、撮影を依頼し、被写体の自宅や指定された場所で、彼らが歌いたい歌を歌い、世界と共鳴する瞬間を写真に留めている。(出版社説明文より)
ポートレートにおいて撮影側と被写体の関係は「撮る」側が強い構造になりがちです。しかしそこへモデルの「歌う」という行為が加わることにより、より対等な関係に近づける、と作家は言います。
兼子裕代の作品に共通する他者との「対話」の姿勢がここにも現れているといえるでしょう。
・兼子裕代(かねこ・ひろよ)
青森県生まれ。現在カリフォルニア州オークランド在住。
明治学院大学文学部フランス文学科卒業後、会社員を経てイギリス・ロンドンで写真を学ぶ。1998年より写真家、ライターとして活動。2003年サンフランシスコ・アート・インスティチュート大学院に留学。
東京国立近代美術館、サンフランシスコ現代美術館、ニコンサロン、サンフランシスコ・カメラワークなどで作品を発表する。2009年に家族の入浴を撮った「センチメンタル・エデュケーション」でアメリカ新人作家に送られるサンタフェ写真賞受賞。サンフランシスコ現代美術館、フィラデルフィア美術館、東京国立近代美術館に作品が所蔵される。